オランダの新規原子炉建設 同一サイトで2件目の計画
オランダのエナジー・リソーシズ・ホールディング(ERH)社は7日、同国で唯一稼働するボルセラ原子力発電所サイトに2基目の原子炉を建設する意志表明書を住宅・国土計画・環境省(VROM)に提出した。同サイトでの2号機建設についてはすでに昨年6月、ERH社と折半で同発電所を所有するデルタ社が同様の計画書を提出しており、政府の今後の対応が注目されている。
オランダではチェルノブイリ事故後、新規の原子力発電開発が中止されており、経済的理由でドーデバルト発電所が97年に閉鎖された後は、ボルセラ発電所(PWR、51.2万kW)のみが稼働中。2011年以降、次期政権が現在の脱原子力政策を廃止することを見越し、産業界は新たな動きを始めている。
1973年に営業運転を開始したボルセラ原子力発電所