スウェーデンで総選挙 現政権が過半数割れ

2010年9月24日

スウェーデンでは19日、議会議員の任期満了に伴う総選挙が行われ、2006年の前回選挙で政権を取った中道右派連合・4党が172議席を獲得。総議席数の過半数には3議席届かなかったが、現政権の継続が確定した。しかし、F.ラインフェルト首相は今後の政権運営の中で、野党政党のいずれかと協力体制を組まざるを得なくなり、6月に可決した脱原子力政策撤回法案の行く末にも影響が懸念される状況だ。


今回の選挙で、ラインフェルト首相率いる穏健党の議席数は10議席増えて107議席となった。一方、スウェーデンで長年政権を握ってきた社会民主労働党は17議席減の113議席となり、議会第一党の地位は維持したものの敗北を認めた。しかし、穏健党以外の与党3党は軒並み議席数を減らしており、代わりに躍進したのが緑の党(6議席増の25議席)。また、極右の小政党であるスウェーデン民主党(SD)が今回初めて20議席を獲得し、国政に参加することになった。