中国 寧徳4号機着工、他炉では工期短縮を記録
寧徳原子力発電所4号機(CPR、108万kW)の着工式典が9月29日開催され、同プロジェクトのパートナーである中国広東核電集団有限公司(CGNPC)と大唐国際発電が出席した。寧徳4号機の原子炉部分の建設工事が同日、公式に始まった。同機は中国広東核電技術公司と中国核工業華興建設有限公司が建設する。炉関係の約85%が中国のサプライヤーから供給される。ちなみに同1、2号機の供給率は75%であった。タービン発電機セットは、東方電気集団が仏アルストム社のアラベル半速タービン技術を利用して、製造する。このためアルストム社は下請け契約を結んでいる。
寧徳原子力発電所第1期工事の4基は、建設段階が夫々異なるものの、すべてが建設中となっている。2008年2月に着工した1号機は、2012年に運開予定である。建設コストは総額520億元(76億ドル)である。第2期工事では、少なくともさらに2基のCPR-1000の建設が計画されている。
中国では現在24基の原子力発電所が建設中である。いくつかの原子力発電所では、建設工期短縮という画期的な業績をあげている。
浙江省で建設中の方家山原子力発電所1号機(CPR-1000)では9月28日、着工からわずか21ヶ月という短期間で原子炉建屋ドームの据付が完了した。
国家核電技術公司(SNPTC)は、山東省の海陽原子力発電所1号機(AP1000)の格納容器構造モジュール(CA01)の据付を祝ったが、これは建設着工から約1年の短期間であった。同モジュールは原子炉建屋内にあり、原子炉圧力容器や蒸気発生器2基を含む主要機器が入る。841トンの重さがあり、双胴のクローラー・クレーン(2000トン)を使って据付までには6時間かかった。
(2010年10月4日付WNN)
(原産協会・国際部まとめ)
AP1000のCA−01と呼ばれる構造ミジュール