(英国)BNFL廃止へ
キャメロン首相率いる英国政府は、10月14日、481の特殊法人の改革を発表した。その中で英国核燃料公社(BNFL)は、残りの資産と債務を移管し次第、廃止される。
BNFLは1971年に設立、英国の核燃料サイクルと26基のマグノックス炉の管理を主な業務としてきた巨大企業である。1990年には米国を拠点とするデコミショニング部門を設立、1999年には炉メーカーのウェスティングハウス(WH)を買収、2000年にはABB社の原子力ビジネスを買収しWHに統合した。BNFLの言葉を借りれば「BNFLは原子力で世界に冠たる企業」に成長した。
しかし、2002年以来、英国政府は原子力産業のリストラを断行、政府資産の削減を進めてきた。2009年5月、残務整理は完了、BNFLは今後、年金と廃止措置計画にともない生じる事業のみを執り行うことになる。
(2010年10月15日付WNN)
(原産協会・国際部まとめ)