ECが廃棄物の最終処分で指令案 4年以内に計画の提示要請
欧州連合(EU)の政策執行機関である欧州委員会(EC)は3日、放射性廃棄物最終処分の安全基準となるEU指令案をEU加盟国に提案した。原子炉および医療・研究施設から出る使用済み燃料と放射性廃棄物が最終処分に至るすべての段階で、各国が国際的な安全基準を適用するよう法的拘束力をもたせるほか、各国がいつ頃、どこで、どのような処分場を建設する方針であるかを示した「国家計画」を2015年末までに策定・提出するよう求めている。03年に提示した同様の指令案と比較すると、処分スケジュールに年限を設けない緩やかな内容で、域内共通の管理・法制度構築に向けたEUの決意が滲み出たものになっている。