仏アレバ社と原子力庁 ナトリウム高速炉を協同設計へ
仏アレバ社と仏原子力・代替エネルギー庁(CEA)は9日、第4世代の新型ナトリウム冷却高速炉の協同設計で合意に達した。
「ASTRID」の呼称で開発中の高速炉について原型炉の初期設計研究を行うという計画で、2012年までに予備設計の第1段階を完了した後、14年までにその第2段階および詳細設計段階を終了。仏政府は2017年に実証炉の建設に進むか否かの判断を下すことになる。
CEAは1950年代から高速炉開発に着手。高速増殖原型炉フェニックスおよび実証炉スーパーフェニックスで得られた豊富な経験を元に、仏国ではナトリウム冷却による高速炉(SFR)技術の完全な成熟を目指す方針だ。
ASTRIDの一次系概念図