中国国際原子力シンポジウム 13年からACPR輸出へ
原子力発電と燃料サイクルの開発利用に関する業界団体である世界原子力協会(WNA)は中国原子力産業協会(CNEA)と共催で、「中国国際原子力シンポジウム」を11月23日から25日まで北京で開催した。インドと並んで今後、大規模な原子力開発の中心国になるとして注目を浴びる同国が、開発の進展状況を国際会議の場で全面的に公開したのは初めて。世界13か国から160人の関係者が出席した。原子力発電に投資している3事業者が発電および燃料供給に関する計画の概要や人材育成プログラム等を紹介したほか、今後新たに原子力発電への参入を希望する大手電力も今後の戦略計画を披露。自主開発炉と自負するCPR1000の技術を第3世代レベルに発展させたACPR1000の輸出を、2013年から開始するといった意欲的な発言が場内を驚かせた。(石井明子記者)
CNNCの事業準備中サイト(写真左)、CGNPCの原子炉設計開発戦略(写真右)