中東湾岸諸国、原子力導入に向け 米企業とコンサル契約
米国の大手原子力コンサルティング企業であるライトブリッジ社はこのほど、米国最大の原子力事業者で同社のパートナー企業でもあるエクセロン社とともに、中東の湾岸アラブ諸国協力会議(GCC)と原子力の平和利用に関するコンサルティング契約を結んだ。
2006年12月にGCCの6か国が原子力導入の意志表明をして以降、アラブ首長国連邦(UAE)はわずか3年で原子炉の発注まで計画を具体化した。しかし、その他の5か国では、サウジアラビアが昨年6月にコンサルティング企業と契約したほか、クウェートとカタールがロシアと二国間協力に関する覚書を結んだ段階。UAEも含めたすべてのGCC加盟国が新規導入国であることから、同地域における原子力発電開発基準の青写真策定を目標に、各国の利益とニーズを調整する予備的な調査の実施やコンサルティングを依頼したと見られている。