マレーシアの原子力導入計画 開発担当会社を設立
マレーシアのナジブ・ラザク首相は11日、原子力発電開発利用計画など19件の投資プロジェクト(EPP)を公表し、2021年頃の運転開始を目指して同計画を担当する原子力会社の創設を明らかにした。
火力発電で電力の安定供給を図ってきた同国も、天然資源の枯渇問題が現実味を帯びてきたことなどから、周辺国に10年以上遅れてようやく原子力導入に本腰を入れる。100万kWの原子炉2基建設で2016年にも入札を実施するとの情報もあり、すでに韓国が建設技術協力を提案する一方、日本も片山善博総務相が13日にナジブ首相に原子炉建設を含めたインフラ整備協力を申し出るなど、受注に向けた働きかけを活発化している。
原子力会社の設立について説明するナジブ首相(© 首相府)