英国のプルトニウム長期管理戦略 「MOX利用」に向け協議

2011年2月21日

英国のエネルギー気候変動省(DECC)は7日、国内で保管している民生用プルトニウムの長期的な管理方法を探るため、公開協議を開始した。


現在考え得る3つの選択肢について、5月10日まで国民から意見を聴取する計画だが、政府としては「MOX燃料として再利用するオプションが最も有望」との予備見解を提示しており、これに対する国民の理解を促す意図があるとしている。


英国には現在、民生利用により分離抽出したプルトニウムが112トン存在し、このうち約28トンは海外顧客の所有。ほとんどが1950年代からセラフィールドで実施してきた核燃料の再処理によるもので、英国分の大部分は原子力デコミッショニング機構(NDA)が保有している。