米規制委 US―APWR計画で COL審査の完了が遅延
米原子力規制委員会(NRC)は2日付けでルミナント社とドミニオン社に書簡を送り、両社が建設を計画している三菱重工業(MHI)製US―APWRの建設・運転一括認可(COL)について審査日程の改訂を伝えた。先行するルミナント社の計画では完了時期が18か月延びる見込み。並行実施中の同設計の認証(DC)審査が遅れる見通しとなったのが原因だが、後発のドミニオン社計画ではさほど大きな影響はないと見られている。
ルミナント社は2008年9月、コマンチェピーク原子力発電所3、4号機として、出力170万kW級の第3世代プラス型炉となるUS―APWRの建設を想定したCOLをNRCに申請。11年末までにCOLの主要な審査を終える予定だったが、今年2月18日にMHI社は「DC審査で残されていた技術課題の早期解決のため、新たな戦略を実施する」旨、NRCに伝え、審査日程の改訂を要請した。