欧州連合 加盟国の143基で安全試験

2011年3月28日

欧州連合(EU)は17日、加盟国が保有する原子炉143基について地震や洪水等のリスクに対する健全性試験と安全試験を今年の後半中にも実施する方針を明らかにした。


これは15日と16日に緊急招集された欧州議会のエネルギー委員会と環境委員会で出された結論だが、議論の中では、「将来の長期的なエネルギー政策を変更してしまう前に、欧州は落ち着いて福島第一原発事故の正確で詳細な情報を収集することが先決」、などとする冷静な意見が相次いだ。EUの今後のエネルギー構成要素の分岐点となるか否かについては意見の一致を見ていない。