アレバ社の福島事故収束支援 汚染水処理設備を提案
東京電力の要請により福島第一原発事故の収束支援を行っている仏アレバ社は19日、ラアーグ再処理工場などで同社が採用している放射能汚染水の処理方法を提案し、了承を得た。
原子炉を冷却するため投入された海水が、大量の汚染水となって冷却系や電力供給系の本格的な修理を阻んでいることから、同社は早急な処理の必要性を強調している。
同社が提案する処理方法は特殊な化学試薬により放射性元素を回収分離するという共沈殿法で、仏政府・水道局から発展した世界的な水処理企業のベオリア・ウォーター社との共同作業になる。この処理システムを装備した大容量の処理施設を建設すれば、汚染水の放射能レベルは大幅に低減可能だとしている。