米国 エクセロン社がCE社を買収
米国最大の原子力発電事業会社であるエクセロン社がこのほど、コンステレーション・エナジー(CE)社を買収し、時価総額340億ドル、企業価値にして520億ドルという大型エネルギー企業が誕生した。
近年、同国で浮上している原子力発電所の新設計画は建設費の調達がネックとなって停滞気味だが、合併による資金力と市場競争力の増大で、今後クリーン・エネルギー事業への投資を一層活性化させる考えだ。
新会社名は存続会社であるエクセロン社となり、本拠地もこれまで通りシカゴに置くが、マーケティングや再生可能エネルギー事業、CE社による電力の卸売り・小売り事業は、CE社の本拠地・ボルチモアに統合、同地が事業拠点となる。
保有する発電設備は3400万kWとなり、このうち55%の1900万kWが原子力。全体の8%を占める水力および再生可能エネルギーの発電設備と合わせれば、新会社のクリーン・エネルギー率は全米でも第1位になるとしている。
カルバートクリフス原子力発電所