英国の廃棄物・深地層処分計画 処分開始時期を前倒し

2011年7月7日

英国のエネルギー気候変動省は6月28日、「放射性廃棄物の安全な管理計画」における初の年次報告書を公表した。手続きの合理化などにより、2040年に予定している深地層処分場(GDF)への廃棄物搬入を2029年末に加速する方策の検討を実施主体である原子力デコミッショニング機構(NDA)に指示している。


英国ではカンブリア州のコープランドとアラデールの2都市が、2008年と09年にGDFの受け入れに関心を表明したため、昨年は不適格地域判別のための初期スクリーニングを実施。コープランドにはすでに二つの原子力関連施設が立地しているほか、両市を擁する州政府も同様の関心表明していることから、今後のサイト選定手続きもスムーズに運ぶ可能性が高いと思われる。


コープランドに立地するドリッグ低レベル処分場

英国の廃棄物・深地層処分計画 処分開始時期を前倒し