米規制委のタスク・フォースが勧告 「体系的な規制枠組必要」
福島事故の情報と教訓を分析し、米国内の原子力発電所の安全性強化に役立てるために米原子力規制委員会(NRC)が設置したタスク・フォースは13日、発電所の規制事項・手続きに関して最初の90日間に実施した審査の報告書をNRCに提出した。「福島で発生したような一連の事象が米国で起こる可能性は低く、発電所は安全に稼働し得る」と宣言する一方、炉心損傷や環境への制御不能な放射能の放出を伴う事故は許されないとの認識の下、短期的および長期的に安全性を一層向上させるとともに、公衆に対してどの程度の防護レベルが適切か再設定するため、改善の必要な規制について、体系的な枠組の構築も含め12の包括的勧告事項を提示している。
表 タスク・フォース短期審査チームの勧告事項