露TENEX社 米企業向けに濃縮ウランを出荷
ロシアのウラン製品・サービス販売企業であるテクスナブエクスポート(TENEX)社は15日、米国の電気事業者向けとしては約20年ぶりに濃縮ウラン製品(EUP)を納入した。米国で17基の原子炉を操業する大手原子力発電事業者・エクセロン・ジェネレーション社と2009年に結んだ長期契約に基づき、EUPを同社に直接出荷したもの。TENEX社は今後2020年まで、ロシアの遠心分離濃縮工場で生産した濃縮ウランを同社に供給する計画だ。
ロシアから米国への濃縮ウラン・サービスの供給は、両国政府が1992年に締結した「ダンピング調査保留協定」により、これまでは米国濃縮会社(USEC)向けのものに限られてきた。
エクセロン社向けに出荷されたTENEX社のウラン製品