米国ブルーリボン委、使用済み燃料で報告 中間貯蔵施設の建設勧告
米国でユッカマウンテン計画に替わる使用済み燃料および高レベル放射性廃棄物(HLW)の管理処分対策を昨年3月から検討している政府の有識者特別(ブルーリボン)委員会は、7月29日に中間報告書を米エネルギー省(DOE)に提出した。1つかそれ以上の集中中間貯蔵施設の建設を促すなど、5月に輸送・貯蔵小委員会が提示した勧告案を土台とする内容で、最長100年の中間貯蔵期間中に、最低1か所の最終地層処分場建設サイトを一から選定し直す方針。一方、技術審査が中止されているユッカマウンテンの適性については「審議を求められていない」として見解を示さなかったほか、処分場建設候補サイトについても具体的な提案をしていない。
2010年〜2060年までに米国商業炉から発生する使用済燃料の累積量
(設備の新設なし、運転寿命は60年と仮定)