米国の新設計画、本格始動 ボーグル3、4号機建設で 年末にもCOL発給へ
米ジョージア州でアルビン・ボーグル原子力発電所3、4号機の建設計画を進めているサザン社は9日、今年末にも同計画の建設・運転一括認可(COL)が発給される見通しになったと発表した。
これは同日、米原子力規制委員会(NRC)がCOL発給に必要な最終安全評価報告書(FSER)を発行したほか、同計画で建設が想定されているウェスチングハウス(WH)社製AP1000の設計変更についても、新たな認証(DC)の発給、および同認証の規則制定に必要なFSERを発行したことによるもの。サザン社は「米国で歴史的とも言える新たな原子炉建設許可発給への道筋が見えてきた」と歓迎している。
FSERの発行により、COL発給に先立って開催を義務付けられている公聴会の実施が今秋にも可能になった。その後、NRCの委員5名が、最終判断を下すための投票を行うことになっている。
COLが発給されれば、コンクリート打設など本格的な建設工事開始が可能となり、3、4号機は米国で過去30年ぶりの新設原子炉としてそれぞれ、2016年と17年に完成する予定だ。
部分認可に従って準備作業が進められているボーグル建設サイト