米デューク社 サマー2、3計画に出資参加
米国のデューク・エナジー社は7月20日、サウスカロライナ(SC)州で建設が計画されているV.C.サマー原子力発電所2、3号機の設備容量、5〜10%を購入する方針を明らかにした。
WH社製AP1000となる両機の建設については、SC州の公営電力であるサンティー・クーパー社が45%を出資。その中から少数株主持分を購入することでサンティー社と発注内示書(LOI)を交わしたもので、デューク社はSC州公益委員会にこの状況更新情報を連絡済みだ。
米国では既存炉104基のうち、すでに71基が運開当初の運転認可40年に加えて、20年の期間延長を米原子力規制委員会(NRC)から許可されている。しかし、石炭火力など化石燃料発電所が排出するCO2への規制が徐々に厳しくなるなか、高経年化した原子炉に代わって新たな炉を建設することは、電源多様化の観点からも同国の電気事業者にとって不可欠となりつつある。