カナダのダーリントン原発 増設計画の審査が進展

2011年9月1日

カナダ政府環境省の環境アセスメント局(CEAA)は8月25日、ダーリントン原子力発電所(=写真)増設計画の環境影響について審査していた共同審査小委員会(JRP)が「(同計画により)環境に重大な悪影響が及ぶとは考えにくい」と結論付ける環境評価報告書を環境大臣に提出したと発表した。


JRPは今後、政府の対応を待って、原子力発電所建設認可手続きの第1段階である「サイトおよびプロジェクト概要の準備に関する許可(SPL)」を申請者のオンタリオ・パワー・ジェネレーション(OPG)社に発給する判断を下す見通しだ。


オンタリオ州の州営電力として州内のすべての原子力発電所を所有するOPG社は2006年9月、既設のダーリントン発電所の原子炉4基(各93.4万kW、CANDU炉)の隣に、新たに最大4基・480万kWの原子力発電設備を建設するためのSPLをカナダ原子力安全委員会(CNSC)に申請。供用年数は60年を想定している。

カナダのダーリントン原発 増設計画の審査が進展