米規制委、全原子炉に適用 緊急時体制規則を変更
米原子力規制委員会(NRC)は8月30日、原子力発電所およびその他の施設における緊急時体制規則の一部変更を票決した。既存の原子力発電所のみならず、これから認可を受けて建設される原子炉、および試験研究炉においても緊急時の準備体制を万全に強化するのが目的だ。
主な変更点は対応に当たる発電所従業員の義務事項の制限で、緊急事態に際して彼らに過度の負担がかからないよう保証。また、緊急時対応演習とそのプログラムには、敵対的な行為に基づくシナリオが盛り込まれるほか、警報および通知システムへのバックアップ対策という新たな要求事項も組み込まれることになった。
これに加えて新規則は、毎回国勢調査を実施した後や人口統計の変化により、避難に要する推定時間が25%、あるいは30分以上増加した場合、その推定時間を改訂するよう原子力発電所に義務付けるとしている。
NRCのG.ヤツコ委員長