運転認可が10年延長 スペインのアスコ原発

2011年10月6日

スペイン産業観光商工省は9月22日、アスコ原子力発電所1、2号機(各100万kW級PWR)の運転認可を今月から2021年まで10年間延長し、それぞれ37年と35年間運転することを承認した。

同国では2009年7月にサンタマリア・デガローニャ原子力発電所(46.6万kW、BWR)の運転認可を4年延長。同国で初めて、原子力発電所に40年以上の運転を許したのに続き、今年3月にはコフレンテス原発(109.2万kW、BWR)でも10年の認可延長を承認。明確な脱原子力政策で原子炉の新設を禁止しているJ.サパテーロ政権にとって、既存炉の認可延長は電力供給保証や温室効果ガスの排出抑制などの点からも重要な政策事項となっている。