ウクライナとセキュリティ協力 米国
米国は9月26日、原子力セキュリティ協力に関する了解覚書(MOU)をウクライナと締結し、同国における高濃縮ウラン(HEU)の除去や医療用放射性アイソトープ(RI)生産施設の建設などを支援していくことになった。
ウクライナのV.ヤヌコビッチ大統領は2012年3月までに、国内からすべてのHEUを取り除くと言明しており、米国はウクライナの民生用原子力研究施設が低濃縮ウランで一層安全に運転可能となるよう転換技術を提供することになる。
米国はまた、ウクライナでの医療措置に有用なRIを50種類以上生産するため、最高レベルの安全基準を満たせる最先端の中性子源施設を同国に建設予定。この件に関して合意済みのすべての手続きを2012年3月までに完了し、14年までには本格的な稼働を開始するとしており、これらを合計した米国側の財政支援は6000万ドル以上にのぼるとの試算を明らかにしている。