OL3完成で株主から資金調達 TVO
フィンランドのテオリスーデン・ボイマ社(TVO)は12日の臨時株主総会で、建設工事が長引くオルキルオト原子力発電所3号機(OL3)(PWR、172万kW)を完成させるため、株主から新たに3億ユーロ(約385億円)の資金を調達するとした株主との合意書に調印した。今年2月の取締役会提案を株主が受け入れたもので、この取り決めにより、度重なる完成の延期に伴う追加コストを賄う計画だ。
同社のJ.タンフア社長兼CEOによると、世界初の欧州加圧水型炉(EPR)となるOL3は安全性が強化された新型原子炉設計として世界レベルの見本でもあり、出来るだけ早く発電開始にこぎ着けるよう、供給業者である仏アレバ社と独シーメンス社の企業連合が意欲と能力のすべてを傾注することは極めて重要。2月時点の見通しで、同炉の通常運転開始時期が2016年にずれ込む可能性が出たことから、対応準備を進めていると強調した。
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