韓国の新たな原子力推進5か年計画 代表的な輸出産業に育成
韓国の教育科学技術部は21日、来年から2016年までの5年間の原子力開発利用政策を示した「第4次・総合原子力推進計画」を公表し、安全性を強化した独自の原子炉設計や中小型炉等の開発により、原子力を同国の代表的な輸出産業の1つに育成することを確認した。福島事故後も原子力発電のみならず、核医学利用や廃止措置および新規導入国支援など、幅広い分野で原子力を推進、世界を舞台に活動を展開していく方針だ。
この計画は1997年から5年毎に改訂されているもので、同国の金滉植首相が議長を務める原子力推進委員会で審議した末、決定した。今回の第4次計画から、原子力安全規制の部分は原子力安全委員会で別途、安全総合計画を策定することになったが、主要推進項目として韓国を世界の主力原子力国家とするビジョンが明示されるとともに、一層安全な原子力の推進がスローガンとなっている。