「原子力の未来、明るい」 ロシアの海外展開企業が講演会
ロシアの総合原子力企業であるロスアトム社は昨年8月、原子力発電開発の国際展開を促進するマーケティング会社「ルスアトム・オーバーシーズ社」を起ち上げた。原子力の軍事利用部門とともに民生用部門の全般を傘下に置く国営企業の利点を生かし、世界各地の原子力発電所開発で主導的立場を確保するため、ルスアトム社を通じて新規導入国のインフラ整備や人材育成も含め、一貫した支援体制を整える考え。福島事故後も原子力国際展開の本格的な拡大を目指し、本腰を入れて取り組む方針だ。
そうした活動の一環として、同社のA.カリーニン社長(代行)らは9日に原産協会を訪れ、講演会を通じて同社の全貌を紹介した。
ルスアトム社の資本金は約10億ルーブルで、職員数は現在40名程度。ロスアトム社の必要部門を統合・有効活用しつつ300名まで増員していく予定で、システム・インテグレーターとしての機能を駆使してロスアトム社の営業活動を実施するとしている。
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講演会でロシアが提供可能な原子力ソリューションを説明するカリーニン社長