トルコ 原発建設で交渉開始へ 中国と原子力協定締結
トルコ政府は9日、中国と原子力の平和利用分野における二国間協力協定、および双方のエネルギー省が同分野での協力同意書(LOI)に調印したと発表した。
2023年までに3か所で原発を建設という目標達成のため、アックユ原発建設で協力を決めたロシアやシノップ原発で交渉中の日本と韓国のほかに、中国とも原子力協力について交渉していくのが目的。詳細は明らかにされていないが、現地報道では中国がシノップ計画の交渉相手として加わる可能性が示唆されており、日本にとって手強い競争相手となりそうだ。
今回の協力文書は、トルコのT.R.エルドアン首相(=写真左)が北京の温家宝国務院首相を公式訪問したのに合わせて調印されたもので、多くの分野における両国間協力の1つ。これに先立ち、2月には中国の習近平国家副主席がトルコを訪れ、同国北西部イーネアダにおける第3原発建設計画の協力交渉開始でトルコのA.ババジャン副首相と合意に達していた。