欧州でストレステスト結果まとまる、追加で詳細審査を実施へ
福島事故以降、欧州連合(EU)加盟の原子力発電国でストレステストの実施を主導していた欧州原子力規制者グループ(ENSREG)および欧州委員会(EC)は、4月26日に結果報告書を採択するとともに、同報告書に盛り込まれた勧告や行動計画の実施を誓約する共同声明を発表した。
欧州各国の原発で著しい安全性改善措置が取られているとする一方、発電所の追加視察を含め安全面でいくつかの詳細審査・分析を追加で実施するなど、数か月以内にフォローアップの準備を行うといった行動計画の策定で合意したもの。EUのG・エッティンガー・エネルギー委員が同報告書について、「詳細さと数値が不足している」と評価したと伝えられており、6月に予定されていた最終報告書の取りまとめは今秋にずれ込む見通しだ。