候補地の選定段階完了 スイスの放射性廃棄物処分計画

2012年7月26日

原子力の利用を将来的に継続する・しないに関わらず、すでに存在する使用済み燃料や高レベル放射性廃棄物(HLW)の処分は原子力先進国に共通する重要課題だ。日本では放射性廃棄物の地層処分事業実施主体の原子力発電環境整備機構(NUMO)が2002年から候補地選定手続きを公募方式で開始したものの候補地はまだ現れていない。一方、福島事故後に段階的な脱原子力を決めたスイスでは、低・中レベル用を含めすでに6地点の候補地選定を終えるなど、プロセスの第2段階に駒を進めている。

このため、NUMOはこのほど、スイスで同様の事業を担当しているスイス放射性廃棄物管理協同組合(NAGRA)のT.アーンストCEOを招聘。同国における高レベル放射性廃棄物(HLW)地層処分サイト(=図)選定プロセスの現状を紹介する講演会を開催した。

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候補地の選定段階完了 スイスの放射性廃棄物処分計画