改修後15年ぶり再稼働へ カナダのブルースA1号機

2012年8月2日

カナダ原子力安全委員会(CNSC)は7月20日、改修工事等で約15年間停止状態にあったブルースA原子力発電所1号機(CANDU炉、80.5万kW)の再稼働を許可した。CNSCの現場スタッフと技術専門家のチームが数々の検査や診査を実施した結果、同炉の状態が再稼働の必須条件をすべて満たすとともに安全性試験を成功裏に完了したことを確認したもの。

この承認により、同炉は1997年12月以来の「原子炉停止保証状態」から復帰が認められ、原子炉の臨界防止のために取られていた複数の措置、すなわち圧力容器であるカランドリア管内の重水にガドリニウムを注入する、重水浄化系の弁をロックするなど――が解除される。また、さしあたり定格の50%まで出力を上げ、CNSCの監視の下でいくつかの安全性テストを実施した後、さらなる出力上昇の承認をCNSCから得ることになる。

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ブルースA1号機の中央制御室

改修後15年ぶり再稼働へ カナダのブルースA1号機