関係国が追加検査実施 ベルギーの圧力容器亀裂問題で
今月初めにベルギーのドール原子力発電所3号機で圧力容器に毛髪状の亀裂が多数検知されて以降、同炉と同じくオランダのRDM社製圧力容器が使われている原子炉の保有国を含め、欧州諸国に波紋が広がっている。
スペインではコフレンテス原子力発電所(BWR、109.2万kW)(=写真)およびサンタマリア・デ・ガローニャ原子力発電所(PWR、46.6万kW)の2基でRDM社製の圧力容器を使用。複数の反原子力団体が審査のための停止を要求している。
同国の原子力安全委員会(CSN)は27日、これら2基の安全性を強調する一方、規制当局として今後、必要な確証検査を複数、実施する方針を発表。現在、すでに2基の圧力容器の製造プロセスやドール3号機関連文書の分析を行っているが、コフレンテス原発の圧力容器製造に使われた部材やプロセス、関連する暫定的なデータを見る限り、ドール3号機と同じ異常の発生は指し示されていないと明言した。
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