エクセロン社が新設計画断念 米国
米テキサス州でビクトリア・カウンティ原子力発電所の建設構想を進めていたエクセロン社は8月28日、同構想で政府から承認を得るのは断念すると発表した。近年の天然ガス価格低下や市場状況などから、予測しうる将来に原子炉を新設することは経済的でないとの結論に達したもの。ビクトリア郡南東部のサイトについて申請してあった早期立地認可(ESP)については、すでに米原子力規制委員会(NRC)に取り下げを連絡済みだとしている。
エクセロン社は2008年、GE日立製ESBWR(高経済性・単純化沸騰水型炉)2基の建設を想定した建設・運転一括認可(COL)をNRCに申請したが、同設計が認証取得前であったため09年3月に採用設計をABWRに変更。同年7月にはCOLの申請を取り下げ、最終的な建設決定まで20年間有効なESPを先に取得する方針を明らかにしていた。また、昨年5月にコンステレーション社を合併吸収した後は、400万kW以上のガス火力および風力発電設備をテキサス州で操業している。
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