将来は原発建設も視野 カザフの原子力関係者が講演
旧ソ連邦のカザフスタンは2009年にウランの採掘量で世界第1位に躍り出るなど、その豊富な天然資源を背景に、近年は原子力発電所の建設事業までも含めた燃料サイクルの各段階で世界市場への参入を計画し、積極的な原子力産業多角化政策を進めている。すでに旧ソ連邦時代に建設された高速炉(BN-350)で26年間の運転実績があるほか、独立直後には国立原子力センター(NNC)も発足したが、原子力分野の設備製造産業や専門的な設計機関が存在しないなど問題点も多く抱えている。
経済産業省の委託により同国の原子力関連産業の人材育成支援事業を行っている一般社団法人・ロシアNIS貿易会(ROTOBO)は今月上旬、同国政府の原子力関係者など7名を研修のため日本に招聘。このうち原子力庁の専門家を含む3名が4日に都内で同国の原子力産業の現状を紹介する講演会を行った(=写真)。
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