緊急時対応計画策定へ UAEの原子力導入計画
アラブ首長国連邦(UAE)初の原子力発電所導入計画を進めている首長国原子力会社(ENEC)は9日、国家緊急時危機災害管理庁(NECMA)と原子力発電所における緊急時オフサイト対応計画の策定で協力覚書(MOU)を締結した。
NECMAは2007年に発足した連邦機関で、首長国や地域レベルに関係なく災害や緊急事態、危機的状況が発生した際、すべての関係機関と調整し、協力して管理にあたる責任を負う。
UAEでは今年7月、首長国の1つであるアブ・ダビ西部のブラカでENECが原子力発電所の建設作業を正式に開始したことから、初号機が完成する2017年以降を見据え、国際社会で最も厳格な安全基準を満たした発電所とするための一側面として、緊急時計画の策定を含めた準備対策でNECMAと協力することになった。具体的な計画と戦略目標の策定では、UAEのすべての関連省庁や機関、組織の力を結集することになる。
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