チアンジュ2でも亀裂を探知 ベルギー

2012年9月20日

ベルギー連邦原子力規制局(FANC)は13日、チアンジュ原子力発電所2号機(PWR、105.5万kW)でも、8月初めにドール3号機(PWR、105.6万kW)で探知されたのと同様の毛髪状亀裂が圧力容器で探知されたと発表した。

チアンジュ2号機にはドール3号機と同じくオランダのRDM社製圧力容器が使われていることから、両炉を運転するエレクトラベル社はチアンジュ2号機が定期検査のため8月16日に停止した後、停止期間を延長して超音波センサーによる検査を実施中。暫定報告として、ドール3号機ほど多数ではないものの、亀裂が探知されたことをFANCに連絡した。

同社によると、発電所の専門家は現時点での亀裂の原因について「40年前に圧力容器を鍛造した際、鋼材内部に生じた水素が原因(DDH)」との仮説を立てている。検査結果をすべてまとめた報告書は1週間後に改めてFANCに提出するほか、同炉の再稼働を正当化するための説明資料についても報告予定。これらの分析・評価を通じて、FANCが同炉の今後の処遇について判断を下すことになる。

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