トリノ原発の廃止措置を加速 イタリア
チェルノブイリ事故後に4基の稼働中原子炉すべてを閉鎖したイタリアで、それらの廃止措置作業の完了を加速する政令が初めて、トリノ・ベルチェレッセ原子力発電所(=写真)(PWR、27万kW)に適用されることになった。
イタリア北部、スイスとの国境に近いピエモンテ州にある同発電所は1965年に運開したが、1987年の国民投票の結果を受け、1990年に閉鎖。同じ頃に閉鎖された3基も含め、すべての原子力発電施設がイタリア電力公社(ENEL)から「原子力発電管理会社(SOGIN)」に移管され、それぞれの廃止措置作業が開始された。
1999年になると、同国政府はテロリズムに対する懸念等から廃止措置作業の完了を前倒しする政策を決定。作業の許認可に要する期間短縮も含め、SOGINが廃止措置計画のさらなる短縮化について再検討していた。
<後略>
トリノはミラノの西、約120kmに位置している