露の協力で設計開始 ウクライナの燃料加工工場
ロシアの総合原子力企業ロスアトム社は18日、ロシアの協力によりウクライナで建設する燃料成型加工工場の設計作業が同社・機械エンジニアリング部門の一部であるGSPIで始まったと発表した。ウクライナで稼働するロシア型PWR(VVER)への安定的な燃料供給を通じて、エネルギーの自立を保証していくための施設で、2020年以降の完成を予定している。
ウクライナでは現在稼働中の原子炉15基のうち13基が出力100万kWのVVER1000であるほか、さらに2基を建設中。VVER1000専用の燃料市場は現在、ロシアのTVEL社がほぼ独占しており、08年にウェスチングハウス社がウクライナの一部のVVERに対する燃料供給契約を獲得した程度だ。
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着工記念式典で記念の杭を打ち込むウクライナ首相(=左)