B&WのSMRを選定 米国のSMR開発支援計画
米エネルギー省(DOE)は20日、バブコック&ウィルコックス(B&W)社が開発中の小型モジュール炉(SMR)「mPower」を米国政府が商業化支援する2設計の1つに選定したと発表した。B&W社はテネシー峡谷開発公社(TVA)およびベクテル社と設立した開発チームにより、受動的安全系を備えた出力18万kW規模の地下建設式・一体型PWRの開発を進めていく。DOEはまた、支援対象とする残りの1設計についても、年末までに選定すると見られている。
SMRは大型炉と比べて工期が短く建設価格も手頃なことから、米国では小規模の電力会社からのニーズを見込むメーカー各社がSMRを開発中だ。連邦政府も「米国人が米国の技術でクリーンエネルギーを作り、世界に輸出する」という基本コンセプトの下、今年1月にSMRの開発に関する資金提供公募(FOA)案を発表。民間とのコスト分担により2022年までに2設計の営業運転を目指すというプログラムで、DOEは3月末、米国SMRの初号機エンジニアリングや設計認証および認可を支援していくため、4億5000万ドルの支援提供を約束していた。
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