イランの平和利用未確証 IAEA天野事務局長が報告
国際原子力機関(IAEA)の天野之弥事務局長が16日付けでまとめたイランに関する最新の報告書で、同国がNPTの保障措置協定や国連安全保障理事会決議の条項に反してウラン濃縮設備の増強を継続していることが明らかになった。同事務局長は「イランから必要な協力が得られないため、同国で未申告の核物質や活動が存在しないという確かな保証を明示することができず、核物質が平和利用のみに使われているとは断定できない」と結論付けている。
この報告書は事務局長がIAEA理事会と国連安保理用に準備したもので、前回の報告書をまとめた8月以降、イランにおける申告施設での保障措置と安保理決議条項の履行状況を記している。
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