仏電力とのEPR協力を解消伊電力公社
イタリア電力公社(ENEL)は4日、仏国初の欧州加圧水型炉(EPR)として進められているフラマンビル3号機(FL3)建設プロジェクトからの撤退を含め、仏電力(EDF)とのEPR協力を終結させる旨を同社に通達した。2012年に運転開始が予定されていた同プロジェクトの遅れと予算の超過に加え、国内電力需要の大幅な落ち込みを理由に挙げている。
ENELは2007年11月、FL3から12.5%の発電電力を得るとともに、EDFによる後続のEPRプロジェクト5件についても同様の権利が得られる内容の戦略的パートナーシップ協定をEDFと締結。この当時、イタリアでは原子炉の建設と運転は禁止されていたが、EPRの設計と建設に参加することで、そのエンジニアリングや建設管理、運転・維持に関するノウハウを習得することが目的だった。
<後略>