中国 露製の田湾3が着工 福島後、新たに建設許可
ロシアの原子力総合企業であるロスアトム社は12月27日、中国江蘇省の田湾原発サイトで3号機のコンクリート打設(=写真)を実施したと発表した。同社は同じサイトで3、4号機と同型の1、2号機を供給した実績があり、これらは2007年に運開。同月19日付けで中国国務院が3、4号機(各100万kW級ロシア型PWR)の着工を許可したことによるもので、福島事故を経て、同国の原子力拡大計画が通常モードに戻りつつあることを印象付けた。
中国では福島事故直後から暫定的に原子力発電所の新規計画および建設前準備工事の審査・承認を停止していたが、昨年10月に国務院が2020年までの「原子力発電安全計画」やエネルギー政策白書を承認。内陸部への新規立地は行わないなど、安全性確保に最大限留意しつつ秩序だったペースで、15年までに原子力設備容量を4000万kWまで拡大する方針を打ち出した。
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コンクリート打設は中国核電工程公司が担当