メーカー5社が入札提案 フィンランドのOL4建設計画

2013年2月6日

フィンランドのテオリスーデン・ボイマ社(TVO)は1月31日、オルキルオト原子力発電所4号機(OL4)建設計画の国際競争入札で、仏アレバ社、GE日立(GEH)社、韓国水力原子力会社(KHNP)、三菱重工業(MHI)および東芝の5社から提案書を受領したと発表した。


今後、同社のスタッフ150名がこれらの提案について、技術的要件の十分な遵守状況や建設コストなどの経済性を検証するとともに競争力に関しても評価。優先交渉対象者の選択に続いて、最終的な供給業者を年内に決定し、2015年7月1日までには建設許可を申請したいとしている。実際の建設工事は同認可の取得、および株主による最終的な投資決定の後に開始する計画だ。


TVOは現在、アレバ社の欧州加圧水型炉(EPR)を採用したオルキルオト3号機を建設中だが、原子力インフラの整った同じ敷地内で建設するOL4としては出力145万kW〜175万kWの原子炉を想定。設計選択肢に関しては、PWRとして165万kWのEPRとMHI製APWRのほか、出力145万kWの韓国製APR1400を候補とする一方、BWRとしては出力165万kWの東芝製ABWR、およびGEH社製ESBWR(高経済性・単純化BWR)が対象である。


<後略>