約20年後に高ケースで倍に IAEAが2050年までの原子力設備予測
国際原子力機関(IAEA)は9月24日、2050年までの世界の原子力発電設備開発について分析・予測した年次報告書の最新版を公表した。福島第一の事故の影響もあり、事故以前の報告書より成長速度は緩やかなものの、アジア地域を中心に2030年頃までは原子力設備が増大し続けるとしており、高ケースでは2倍近くの伸びになるとの予測を示している。
IAEAは例年、低・高の両ケースについて試算しており、低ケースでは現在の市場や技術等の傾向が持続するとともに、原子力関係の法制度や政策および規制上の変化もほとんどないことが前提。ただし、各国の原子力開発目標すべてが計画通り進展するとは想定しておらず、保守的だが妥当なレベルの予測となっている。
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