イランの濃縮活動継続を憂慮 IAEA
国際原子力機関(IAEA)が22日付けでとりまとめたイランの原子力関連活動に関する報告書で、ナタンズにある遠心分離法ウラン濃縮工場(FEP)に設置された最新型遠心分離機「IR−2m」の基数が689基に達し、20%に濃縮されたウランも合計324kgとなったことなどが明らかになった。
IAEAの天野之弥事務局長は、国連安保理およびIAEA理事会による度重なる決議、およびIAEAとイラン側関係者の協議にも拘わらず、同国がウラン濃縮や重水減速研究炉(IR−40)の建設活動を継続していることを憂慮。すべての核物質は平和利用目的だとする同国の主張を確証するには到らず、核開発疑惑問題を解明するため、すべての関連情報や文書、サイト、核物質および職員に対するIAEAのアクセスを可能にするよう訴えている。
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