米サンオノフレ原発閉鎖 再稼働見通したたず、維持費膨張 SCE社 重工に損害額の負担要請へ
米カリフォルニア州のサザン・カリフォルニア・エジソン(SCE)社は7日、蒸気発生器(SG)細管同士の接触破損で1年以上停止しているサンオノフレ原子力発電所2、3号機(各PWR、112.7万kW)を永久閉鎖すると発表した。
再稼働に向けた規制プロセスが長引くなか、両炉がいつ、そして実際に運転に戻れるかという見通しが不透明なままでは顧客や投資家に対して良い状況ではないと判断。両炉をフル稼働可能な状態で待機させておくための経済的負担も勘案した上で決めたと説明している。
米国では今年に入り、両炉のほかにキウォーニ、クリスタルリバー両原発が改修等にともなう経済問題により閉鎖された一方、第3世代プラスのAP1000設計を採用したV.C.サマー2号機とボーグル3号機では最初のコンクリート打設を実施。建設中の原子炉は、2008年に建設工事が再開されたワッツバー2号機を含めて3基となるなど、安全性を高めた新世代炉と経済性の低下した既存炉が入れ替わる動きが見られている。
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