電力会社がSMR建設でFS 米国
米国の著名な投資家、W.バフェット氏の傘下にある電力・ガス供給大手のミッドアメリカン・エナジー社は4日、アイオワ州で2010年に開始した小型モジュール炉(SMR)を含む新たな原子力設備の開発実行可能性調査(FS)を完了した。
主な結果として、(1)原発受け入れに適するサイトを複数発見(2)CO2の排出に制限や税がかけられる場合、SMRは他の電源よりコスト効果がある(3)新たな原子炉技術の安全性能は非常に高い――など、原子炉開発に大きな問題のないことが判明。
しかし、「CO2の排出規制や新たな原子炉設計の規制審査に不確定要素がある点を考慮すると、原子力を含めた将来の発電オプションで、さらなるサイト調査を直ちに推し進めるのは時期尚早」との結論を導き出している。