英中が原子力協力覚書 中国、英国の新設計画に投資へ

2013年10月23日

英国財務省のG.オズボーン大臣は17日、民生用原子力分野における協力で了解覚書を中国政府と締結したと発表した。英政府が進める次世代の原子力発電所新設計画に対する中国企業の資本参加を許可する方針を示したもので、将来的に同国が新設原発の大株主となる可能性にも言及している。

英国の新設計画では日本の日立製作所がホライズン社を買収。東芝によるニュージェン社株購入への動きも伝えられる一方、中国が高度に機微な原子力部門に参入することについては一部の英国議員から情報セキュリティの点で制限が必要との声も上がっていた。しかし、原子炉の新設では資金調達が重要ファクターの1つであり、投資に関心を持つ国には広く門戸を開いていくことになったと見られている。

<後略>

覚書締結に合意した中国の馬副首相(=右)と
英国のオズボーン財務相

英中が原子力協力覚書 中国、英国の新設計画に投資へ