米規制委スタッフが評価 「廃棄物移送の緊急性は低い」

2014年1月16日

福島第一原発がマグニチュード9.0の巨大地震とそれに伴う津波の被害を受けて以来、米国の原子力発電所敷地内で冷却プールに保管されている使用済み燃料を早急に乾式貯蔵キャスクに移すべきか否かの問題は、米国の原子力産業界と原子力規制委員会(NRC)にとって重要な懸案事項となっている。

両者はともに、長年にわたって貯蔵プールの安全性について数多くの調査を実施してきたが、最近では福島第一事故からの教訓反映活動の一環でNRCスタッフが2つの評価分析を行った。6日のNRCブリーフィングでは、同スタッフがそれらに基づいて貯蔵プールの安全性、乾式キャスクへの早急な移送による安全性改善など、関連の技術分析情報をNRCの委員達と産業界に提供。貯蔵プールからの移送を早める必要性は小さいとの結論を伝えている。

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