アルストム社がGE社を選択
米電気大手GE社は21日、仏国の大手重電機メーカーであるアルストム社の取締役会がGE社の事業提携案を満場一致で受け入れることを決めたと発表した。発電・送配電などで世界的に競争力のある企業の創設を目標に、2015年中にも手続きの完了を目指す考えだ。
GE社が4月末に提示したアルストム社の買収案には仏国政府が国内原子力産業の独立性などの点で懸念を表明していたことから、同社は7週間にわたって政府と協議。独シーメンス社と三菱重工業が16日、GE社案に対抗する広範な事業提案をアルストム社に共同提案した後、GE社は19日付けの修正提案として、アルストム社の資産を合併吸収するのではなく資産査定額を据え置いたまま対等の立場で事業提携する内容を提示した。仏国のA・モントブール生産再建大臣も20日の記者会見でGE社案の支持を表明。修正内容に沿った形でアルストム社株の20%を取得する方針を表明していた。